地質調査

建物を支える最適な基礎工法を選定するために、計画建物の概略が決定した時点で設計に先立ち地質調査を行い、地盤の状況を調査します。

地盤調査の内容
専門の地質調査会社に依頼し、主な調査としてはボーリング調査を実施。専用の掘削機械を用いて地盤に深い孔を堀り、サンプラーと呼ばれる鋼管を地中に打ち込んで支持層の適正を判断する標準貫入試験や土のサンプリング採集、地下水位測定を行い建物を支える地盤特性を充分に把握します。
地質調査結果

それぞれの地点や深さにおける地盤の硬さや土質、地下水位の深さがわかり、建物本体を支えるための支持地盤決定や、基礎工法選定のための重要な情報となります。

■N値表
※N値とは、土質の硬軟の程度を示す数値です。
建物の基礎工法

基礎設計の前に、地質調査を行い支持地盤の位置を確認します。そして計画する建物の規模や重量、形状を照らし合わせ、地盤に最も適するよう基礎の設計を行います。本物件では、大きな支持力が得られる場所打ち鋼管コンクリート杭(評定杭)を採用しています。拡先端を拡大して、堅固な砂礫層の中にがっしりと固定。全長にわたり鉄筋コンクリートの太い杭で支持するため剛性も高く、杭頭部は鋼管を全周巻くことにより粘り強さを備え、耐震性を高めています。

非耐力壁スリット工法

バルコニーや開放廊下など建物の構造上の「建物の支え」となっていない壁を非耐力壁と呼びますが、本件においてはスリット(隙間)を設けることにより、地震での揺れによる建物の骨組みへの悪影響を防いでいます。コンクリートを完全に切り離す完全スリットを使っています。

溶接閉鎖型せん断補強筋

当物件では、柱の全層部の帯筋に、継ぎ目を溶接した溶接閉鎖型の高性能なせん断補強筋を採用しています。一般的な帯筋に比べて、せん断力に対する効果が高く、耐震性能を向上させています。

溶接閉鎖型せん断補強筋と在来工法

在来工法では、フープ筋を一本一本柱の主筋に引っ掛けて結束。溶接閉鎖型せん断補強筋では、工場で制作し、加工精度を確保することで、鉄筋組立時の施工精度が向上します。継目が無いため、地震などによって大きな変形が起こっても耐力低下が少なく、安全性の高い構造物の建築が可能となっています。また、フックが無いため、コンクリートを均一に打設することができます。溶接閉鎖型せん断補強筋は柱により高い強度と粘り強さをもたせ、耐久性、耐震性を高めています。

二重天井

天井を二重構造とすることで美しい仕上がりとなり、また天井裏のスペースに電気配線などの設備配管を通すことができ、メンテナンスや将来のリフォームにも対応しやすくなっています。

ダブル配筋

主要な耐力壁は、コンクリート内の鉄筋を二重に組む「ダブル配筋」を採用しています。一般的なシングル配筋に比べ、耐震性・耐久性を高めています。

コンクリート耐久性

日本建築学会JASS5(建築工事標準仕様書・同解説)の基準において、構造体の継続使用のために大規模な補修を必要としないことが予定できる期間(計画供用期間)としておよそ100年という基準のコンクリートを採用しています。強度にすると30N/m㎡(設計基準強度)以上。これは1㎡あたり約3000t以上の圧縮に耐えうる強さを示します。

コンクリート強度と品質管理

本物件では、強度にすると30N/m㎡(設計基準強度)以上のコンクリートを採用しています。強度が30N/m㎡であることは1㎡あたり約3,000tの力に耐えうる強さを示します。また、コンクリートに含まれる水の比率が高いと乾燥して固まった際の収縮が大きく、ひび割れがおきやすくなり、表面から炭酸ガス、その他腐食性物質の侵入により劣化がはじまります。これらの劣化要因からコンクリートを健全に守るため、水セメント比を50%以下に抑え耐久性を高めています。

コンクリート配合計画

施工前にコンクリート製造工場へ調合条件を指示し、配合計画書を提出させ、施工会社・監理者が内容をチェックします。使用する細骨材、粗骨材は第三者機関による試験が実施されたものを使用します。

現場受入検査

工場から現場に届いたコンクリートは、まず受入検査を行います。そこではスランプ、フロー、空気量、塩化物濃度測定試験を行います。この検査で確認した後、ポンプ車に送られ型枠内に流し込みます。

圧縮強度試験

コンクリート技師による管理の下で配合され現場で打設されたコンクリートの一部を試験体として保管し、所定の期間が経過した後固まったものに実際に圧力をかけ必要以上の強度が出ていることを確認しています。